「サントーシャ(知足)を実践する者は、無上の幸福を得る」
Santosha: from contentment, unsurpassed happiness is gained.
— パタンジャリ 『ヨーガ・スートラ』2.42(2-4世紀頃)
ヨーガの倫理項目(ヤマ・ニヤマ)の一つ
ヨーガ八支則の勧戒(ニヤマ)の一つ「サントーシャ(知足・満足)」の教え。いま与えられているものに満ち足りる練習を、姿勢や呼吸と同じ「実践すべき技術」として位置づけている点が特徴
- 心理学では
- サントーシャは、心理学でいう感謝傾向(ありがたさに気づきやすい心の構え)や、「これで十分」と満足できる充足志向(サティスファイシング)に近い考え方である。Schwartzら(2002)の質問紙研究では、常に最善を求める人ほど幸福感や人生満足度が低く、後悔や抑うつが強い傾向が示された。またEmmons & McCullough(2003)の実験では、毎週ありがたかったことを書き出した人は、わずらわしかった出来事を書いた人などに比べ、人生全体への評価が高まり、前向きな見通しも増えた。知足は生まれつきの性格ではなく、練習で育つ技術である。寝る前に、今日満ち足りていたことを三つ思い出す習慣が、その第一歩になる。 参考:Schwartzら(2002)「Maximizing versus satisficing: Hap…」/Emmons & McCullough(2003)「Counting blessings versus burdens:…」