マインドフルネス瞑想とリラクセーション訓練のランダム化比較試験:苦痛、ポジティブな心の状態、反すう、気晴らしへの効果
A randomized controlled trial of mindfulness meditation versus relaxation training: Effects on distress, positive states of mind, rumination, and distraction
Shamini Jain, S. Shapiro, Summer Swanick et al.(2007)Annals of Behavioral Medicine, 33(1), 11–21
短期のマインドフルネス瞑想とリラクセーションはともに苦痛を減らし気分を高めるが、反すうの低減は瞑想に特有である可能性を示した。
要旨根拠:抄録
マインドフルネス瞑想はストレス軽減に役立つとされてきたが、リラクセーション法と比べて何が違うのかはよく分かっていなかった。本研究は、苦痛を訴える学生83名を、1か月間のマインドフルネス瞑想群、身体的リラクセーション訓練群、対照群に無作為に割り付けたランダム化比較試験(=くじ引きで群を分けて効果を比べる実験)である。心理的苦痛、ポジティブな心の状態、反すう(=同じ嫌な考えを繰り返し考え続けること)や気晴らし的な思考・行動、スピリチュアルな体験を、社会的望ましさ(=よく見せようとする回答傾向)を統制して測定した。階層線形モデルによる分析の結果、瞑想群とリラクセーション群はいずれも対照群に比べ苦痛が減り、ポジティブな気分が高まった。一方、反すうや気晴らし的思考の減少は瞑想群に特有であった。反すうを減らす働きが、マインドフルネスが苦痛を和らげる独自の仕組みである可能性が示唆される。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 5本
- W0135 マインドフルネス瞑想の実践に基づく慢性疼痛患者のための行動医学外来プログラム:理論的考察と予備的結果 Kabat-Zinn(1982) General Hospital Psychiatry 主要400 被引用 4,237
- W0432 医学生および医学部進学課程の学生に対するマインドフルネスストレス低減法の効果 Shapiro(1998) Journal of behavioral medicine 被引用 1,646
- W0554 認知療法はどのようにうつ病の再発を防ぐのか、そしてなぜ注意制御(マインドフルネス)訓練が役立つはずなのか Teasdale(1995) Behaviour Research and Therapy 被引用 1,427
- W0715 不安障害の治療におけるマインドフルネス瞑想ベースのストレス低減介入の3年追跡と臨床的含意 Miller(1995) General Hospital Psychiatry 被引用 1,121
- W0861 マインドフルネス瞑想によるストレス低減:心理症状、統制感、スピリチュアルな体験への効果 Astin(1997) Psychotherapy and Psychosomatics 被引用 714
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0066 マインドフルネスのメカニズム Shapiro(2006) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 3,959
- W0101 マインドフルネス瞑想の神経科学 Tang(2015) Nature Reviews Neuroscience 主要400 被引用 2,628
- W0123 マインドフルネスが心理的健康に与える効果:実証研究のレビュー Keng(2011) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 2,740
- W0209 マインドフルネス介入 Creswell(2017) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 1,567
- W0284 健康な人々に対するマインドフルネスストレス低減法:メタ分析 Khoury(2015) Journal of Psychosomatic Research 被引用 1,589
- W0287 過熱に注意せよ:マインドフルネスと瞑想研究の批判的評価と今後の研究指針 Dam(2017) Perspectives on Psychological Science 被引用 1,344
- W0327 健康な人のストレス管理のためのマインドフルネスストレス低減法:レビューとメタ分析 Chiesa(2009) Journal of Alternative and Complementary Medicine 被引用 1,763
- W0325 職場におけるマインドフルネスの効用:感情調整、情緒的消耗、職務満足におけるマインドフルネスの役割 Hülsheger(2013) Journal of Applied Psychology 被引用 1,391
- W0461 マインドフルネス瞑想はどのように働くのか?概念的・神経的観点からの作用機序の提案 Hölzel(2011) Perspectives on Psychological Science 被引用 1,198
- W0601 マインドフルネス・トレーニングがワーキングメモリ容量と感情体験に及ぼす保護効果の検討 Jha(2010) Emotion 被引用 952
- W0631 マインドフルネス瞑想の効果:メタ分析 Eberth(2012) Mindfulness 被引用 827
- W0766 教育における気づきとレジリエンスの育成(CARE)による教室の学習環境の改善:無作為化比較試験の結果 Jennings(2013) School psychology quarterly 被引用 586
ほか 3 件
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