幸せの名言集

福澤諭吉の名言2選

明治期の啓蒙思想家(1835-1901)。慶應義塾創設者

このうち1件は「出典に諸説あり」です。福澤諭吉の言葉として流通していますが、一次資料での確認が難しいものです。

「一身独立して一国独立す」

— 福澤諭吉 『学問のすゝめ』(1872-76)

個人の自立が社会全体の自立の基礎になる

心理学では
この言葉は、自己決定理論(人の意欲や幸福を、基本的な心の欲求から説明する理論)でいう自律性(自分の価値観にもとづき、納得して行動を選んでいる感覚)が、個人の充実だけでなく、周囲や社会の健全さの土台になることを言い当てている。Chirkovら(2003)は韓国・ロシア・トルコ・米国の大学生を調べ、文化の違いにかかわらず、社会の価値観を自分のものとして取り入れている人ほど幸福感が高いことを示した。さらにWeinstein & Ryan(2010)の実験では、自らの意思で人を助けたときほど、助けた側の幸福感が高まり、助けられた側にもよい影響が生じた。まず自分の頭で考え、納得して選ぶ習慣を持つことが、家庭や職場をよくする力につながる。 参考:Chirkovら(2003)「Differentiating autonomy from indi…」/Weinstein & Ryan(2010)「When helping helps: Autonomous mot…」
「独立自尊」

— 福澤諭吉 『修身要領』(1900)で定式化

慶應義塾の基本精神とされる

自ら考え自ら立ち、自分の尊厳を保つ

心理学では
「独立自尊」は、心理学でいえば自律性(自分の意志で選び行動している感覚)と、明確な自己概念(自分が何者かがはっきりしている状態)に根ざした自尊心である。Campbellら(1996)は大学生を対象とした相関研究で、自己概念が明確な人ほど自尊心が高く、抑うつ傾向が低いことを示した。またSheldon & Elliot(1999)の縦断研究では、自分の価値観に根ざした目標(自己一致目標)を追う人ほど目標が進み、それが幸福感の高まりと結びついていた。ただし独立は孤立ではなく、信頼できる人とのつながりと組み合わせるとより安定する。日々の選択で「これは自分が本当に望むことか」と問い直す習慣が、自ら立つ力を育てる。 参考:Campbellら(1996)「Self-concept clarity: Measurement,…」 ↗/Sheldon & Elliot(1999)「Goal striving, need satisfaction, …」

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