「一身独立して一国独立す」
— 福澤諭吉 『学問のすゝめ』(1872-76)
個人の自立が社会全体の自立の基礎になる
- 心理学では
- この言葉は、自己決定理論(人の意欲や幸福を、基本的な心の欲求から説明する理論)でいう自律性(自分の価値観にもとづき、納得して行動を選んでいる感覚)が、個人の充実だけでなく、周囲や社会の健全さの土台になることを言い当てている。Chirkovら(2003)は韓国・ロシア・トルコ・米国の大学生を調べ、文化の違いにかかわらず、社会の価値観を自分のものとして取り入れている人ほど幸福感が高いことを示した。さらにWeinstein & Ryan(2010)の実験では、自らの意思で人を助けたときほど、助けた側の幸福感が高まり、助けられた側にもよい影響が生じた。まず自分の頭で考え、納得して選ぶ習慣を持つことが、家庭や職場をよくする力につながる。 参考:Chirkovら(2003)「Differentiating autonomy from indi…」/Weinstein & Ryan(2010)「When helping helps: Autonomous mot…」