幸せの名言集

西洋のことわざの名言3選

「ローマは一日にして成らず」

Rome wasn't built in a day.

— 西洋のことわざ

大きな成果には長い時間がかかる

心理学では
この言葉は、熟達が一瞬のひらめきではなく、熟慮された練習(弱点を意識して改善を重ねる練習)の積み重ねで築かれるという見方と重なる。Ericssonら(1993)はベルリンの音楽学校でバイオリンを学ぶ学生を調べた。その結果、評価の高い学生ほど、それまでに一人で集中して練習してきた時間の累計が多かった。またLallyら(2010)は、新しい行動を毎日続けてもらい、その経過を追う縦断研究を行った。行動の自動化(考えなくても自然にできる状態)は日を追ってゆるやかに進み、ときどき一日休んでも大きくは妨げられなかった。短い期間の手応えだけで判断せず、小さな練習を淡々と続けることが、やがて大きな成果を築く土台になる。 参考:Ericssonら(1993)「The role of deliberate practice in…」 ↗/Lallyら(2010)「How are habits formed: Modelling h…」 ↗
「経験は最良の教師である」

Experience is the best teacher.

— 西洋のことわざ カーライルらの引用で有名

実体験からの学びが最も深い

心理学では
この名言は、心理学でいう経験学習(実際の体験を通じて知識や技能を身につけること)の考え方と重なる。Kolb(1984)は、具体的な経験をし、それを振り返り、教訓として言葉にまとめ、新しい場面で試すという循環によって学びが深まるとする経験学習モデルを示した。Freemanら(2014)は大学の理系授業を比べた多数の研究をメタ分析(複数の研究結果を統合する手法)し、学生が自ら手や頭を動かす能動的学習のほうが、講義を聞くだけの授業より成績が高く、落第も少ないことを示した。ただし、経験は振り返りと組み合わせることで教訓になりやすい。新しいことに挑んだ日は、うまくいった点と次に試す点を一行書き留める習慣が、確かな成長につながる。 参考:Kolb(1984)「Experiential Learning : Experience…」 ↗/Freemanら(2014)「Active learning increases student …」 ↗
「よく学び、よく遊べ」

All work and no play makes Jack a dull boy.

— 西洋のことわざ 英語圏の格言の訳

学びと遊びの両立が健全さを保つ

心理学では
この言葉は、努力と回復のバランスの大切さを説いている。心理学では、リカバリー(仕事や学業で消耗した心身の力を取り戻す過程)の考え方に通じる。Sonnentag(2003)は働く人を対象に日記法の調査を行い、余暇で十分に回復できたと感じた日ほど、その日の仕事への没頭や自発的な行動が多いことを示した。またSonnentag & Fritz(2007)の研究では、仕事から心理的に離れられる人ほど疲労感が少なかった。ただし遊びの最中も課題が頭を離れない場面では、目の前の楽しさをじっくり味わう意識と組み合わせるとよい。学ぶ時間と遊ぶ時間にはっきり区切りをつけることが、長く伸び続ける力につながる。 参考:Sonnentag(2003)「Recovery, work engagement, and pro…」/Sonnentag & Fritz(2007)「The Recovery Experience Questionna…」

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