幸せの名言集

イマヌエル・カントの名言2選

ドイツの哲学者(1724-1804)。『純粋理性批判』

「敢えて賢かれ。自分自身の理性を使う勇気を持て」

Sapere aude!

— イマヌエル・カント 「啓蒙とは何か」(1784)

「啓蒙とは、人間が自ら招いた未成年状態から抜け出ること」と続く

他人の指図ではなく自分の頭で考えよ

心理学では
カントの言う「自分の理性を使う勇気」は、心理学では自律性(自分で吟味し、納得して選んでいる感覚)にあたる。Sheldon & Elliot(1999)は大学生を学期を通じて追跡する縦断研究で、自分の関心や価値観に根ざした目標(自己一致目標)を追う人ほど努力が続き、目標の達成が幸福感の向上に結びつきやすいことを示した。Chirkovら(2003)は韓国・ロシア・トルコ・米国の学生を調べ、どの国でも、文化の慣習を自ら納得して取り入れている人ほど幸福感が高いことを見いだした。人の意見をうのみにせず、「自分はなぜそう考えるのか」を一度問い直す習慣が、自分らしい選択を支える。 参考:Sheldon & Elliot(1999)「Goal striving, need satisfaction, …」/Chirkovら(2003)「Differentiating autonomy from indi…」
「幸福とは、理性の理想ではなく、想像力の理想である」

Happiness is not an ideal of reason, but of imagination.

— イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ』(1785)

幸福の中身は人によって異なり、確定できない

心理学では
カントの言う「想像力の理想」は、心理学でいう感情予測(ある出来事で自分がどう感じるかを前もって思い描くこと)の不確かさと重なる。Gilbertら(1998)は、終身在職権の審査を控えた若手大学教員と、審査を終えた元教員を比べた研究などで、人は望まない結果の後に落ち込みが続く期間を実際より長く見積もることを示した。また、Gilbertら(2009)の実験では、相手のプロフィールを詳しく知るよりも、同じ体験をした他者の感想を聞くほうが、自分がどれだけ楽しめるかを正確に予測できた。幸福は頭の中の計算だけでは描ききれない。大きな選択の前には、すでにその道を歩んだ人の実感に耳を傾けることが助けになる。 参考:Gilbertら(1998)「Immune neglect: A source of durabi…」 ↗/Gilbertら(2009)「The Surprising Power of Neighborly…」 ↗

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