「居場所」の心理的機能の構造とその発達的変化
Structure of the Psychological Function and Developmental Changes in “Ibasho” (Existential Place)
杉本 希映、庄司 一子(2006)教育心理学研究, 54(3), 289–299
居場所の心理的機能を被受容感や自己肯定感など6因子に整理し、発達段階によって選ばれる居場所が変わることを示した。
要旨根拠:抄録
子どもや若者にとっての「居場所」が心理的にどんな働きをしているのか、その構造と発達的な変化を検討した研究である。自由記述で得た居場所の選択理由と先行研究をもとに尺度を作成し、小学生・中学生・高校生を対象に調査を行った。その結果、居場所の心理的機能は「被受容感(=受け入れられている感覚)」「精神的安定」「行動の自由」「思考・内省」「自己肯定感」「他者からの自由」の6因子で構成されていた。居場所をその場にいる他者によって「自分ひとりの居場所」「家族のいる居場所」「家族以外の人のいる居場所」に分けると、小学生では家族のいる居場所、中・高校生では自分ひとりの居場所が多かった。3種類の居場所はそれぞれ固有の心理的機能をもっていた。成長に応じて求められる居場所の性質が変わることを示し、居場所づくりへの示唆を与えている。
研究のつながり
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