“Visual Analogue Scale”による老年者の「主観的幸福度」の客観的評価: I
Evaluation of Subjective Happiness in the Elderly Using a Visual Analogue Scale of Happiness in Correlation with Depression Scale
松林 公蔵、木村 茂昭、岩崎 智子、濱田 富男、奥宮 清人、藤沢 道子、竹内 克介、河本 昭子、小澤 利男(1992)日本老年医学会雑誌, 29(11), 811–816
視覚的アナログ尺度による高齢者の主観的幸福度スケールVAS-Hを考案し、抑うつ尺度と有意に相関することを示した。
要旨根拠:抄録
本研究は、高齢者の生活の質(QOL)の一端を簡便に評価するため、線上に印をつけて幸福度を答える視覚的アナログ尺度(VAS=両端に言葉を置いた直線上の位置で程度を答える方法)による「主観的幸福度スケール(VAS-H)」を考案した。地域在住の後期高齢者を対象に、確立された抑うつ評価法との関係を検討した。VAS-Hは、同時に実施した老年期うつ病評価尺度(GDS)と有意に相関した。さらに、同じ対象者に1年前に実施したZungの自己評価式抑うつ尺度とも有意に相関した。高齢者の日常の主観的幸福感を測るこの方法は、気分や抑うつ状態を一定程度反映していると考えられた。QOLを評価する簡便な方法として有用であることが示された。
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