教室における児童の感情表出と学級適応感の関連
Relations Between Emotional Expression and Subjective Adjustment to the Classroom
利根川 明子(2016)教育心理学研究, 64(4), 569–582
ポジティブ感情を多く表出する児童や学級ほど学級適応感が高く、ネガティブ感情の表出が多いほど低いことを示した。
要旨根拠:抄録
教室での児童の感情表出と学級適応感(=居心地の良さ、信頼・受容されている感覚、充実感)の関連を、個人レベルと学級レベルの両方から検討することが目的であった。小学4〜6年生1,968名と担任教師70名に質問紙調査を行い、ポジティブ感情(喜び、興味)とネガティブ感情(悲しみ、怒り、恐れ)の表出についてマルチレベル分析(=個人と集団の階層を分けて同時に分析する方法)を行った。その結果、ポジティブ感情をよく表出する児童ほど学級適応感が高く、ネガティブ感情をよく表出する児童ほど低かった。またポジティブ感情の表出が多い児童では、ネガティブ感情の表出による居心地の良さや充実感の低下が小さかった。学級レベルでも、ポジティブ感情の表出が多い学級の児童ほど適応感が高く、ネガティブ感情の表出が多い学級ほど低く、学級全体の感情風土が子どものウェルビーイングに関わることが示唆された。
研究のつながり
この一覧(日本 576本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。日本語論文は参照データが薄く、空欄でも引用していないとは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.5926/jjep.64.569
- 無料で読めるか
- ○ ダイヤモンド(APC無しのOA誌) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.5926/jjep.64.569
文献表記(日本心理学会式)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 75.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- J-STAGE 16 ・ Crossref 8 ・ Semantic Scholar 1 ・ OpenAlex 8
- 年あたり被引用
- 1.5(J-STAGE)
被引用数の取得日:J-STAGE・Crossref・Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと学校PPI/ポジティブ教育強み・感謝・希望を学校で学ぶと、生徒の幸福感と落ち込みに小さく効くんです
- 幸せに効くこと学校への所属感「学校に居場所がある」と感じる子は、後の抑うつや不安が少ない
- 名言集泣くに時があり、笑うに時がある。嘆くに時があり、踊るに時がある旧約聖書
- 発達マップ子どもとの向き合い方(子どもの段階に合わせる)5つの発達段階で比べた表・人間関係の取扱説明書
- 発達マップSEL(社会性と情動の学習)5つの発達段階で比べた表・教育
- 調査・報告書Gallup 世界の感情レポート(Global Emotions Report/State of the World's Emotional Health)昨日、笑ったか・心配したかなどを世界の人に尋ね、日々の感情の明暗を国別に比べる年次報告書。
- 思想マップ悩み相談:SNSの『いいね』が気になる。承認されないと不安自分・まず読むなら ストア派/アドラー(個人心理学)/仏教(上座部)
- 禅語百選和顔愛語和やかな顔と、慈しみのある言葉。何も持たなくても、誰にでもできる最も身近な布施。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →