孤立高齢者におけるソーシャルサポートの利用可能性と心理的健康 同居者の有無と性別による差異
Social support availability and psychological well-being among the socially isolated elderly Differences by living arrangement and gender
小林 江里香、藤原 佳典、深谷 太郎、西 真理子、斉藤 雅茂、新開 省二(2011)日本公衆衛生雑誌, 58(6) 446
社会的に孤立した高齢者は同居者の有無にかかわらず支援を得にくく、抑うつや将来不安が高いことを示した。
要旨根拠:抄録
高齢者の社会的孤立を同居家族以外との接触頻度の低さで定義し、孤立者が抱える生活面・心理面の課題と、その課題が同居者の有無や性別でどう異なるかを明らかにした研究である。65歳以上の在宅高齢者のうち、独居948人と同居1,426人のデータを分析した。別居親族や友人・近所の人との週1回以上の接触の有無で「対面接触あり」「非対面接触のみ」「接触なし(孤立)」に分け、年齢や生活機能、社会経済的地位を調整したロジスティック回帰分析を行った。独居男性の42%が孤立に該当し、独居女性(17%)との差が大きかった。孤立者は私的サポートが得られない、相談先がない、抑うつ傾向や将来への不安が高いといったリスクがいずれも有意に高く、孤立と独居が重なると私的サポートを得られないリスクが一層高まった。同居していても孤立していれば支援が必要であることを示している。
研究のつながり
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