大学生の抑うつ予防のための自己複雑性介入プログラムの効果
Effects of a preventive intervention program for improving self-complexity on depression among college students
川人 潤子、堀 匡、大塚 泰正(2010)心理学研究, 81(2), 140–148
自己の多様な側面を記録する介入で肯定的自己複雑性が高まり、抑うつ気分の低さと関連することを示した。
要旨根拠:抄録
自己複雑性(=自分を多様な側面から捉えている程度。多面的な人ほどストレスの影響を受けにくいとされる)を高める介入プログラムを開発し、大学生への効果を検討した。参加者40名を介入群と統制群に無作為に割り付け、介入群には自己複雑性の心理教育を1回行い、1週間、社会的役割や人間関係、出来事、特性などの自己の側面を毎日記録させた。事前・事後・追跡の3時点で抑うつと自己複雑性を測定した。その結果、介入群では事後に肯定的自己複雑性が有意に高まり、追跡時にも高い傾向が見られた。さらに介入群では肯定的自己複雑性の高さがプログラム後の抑うつ気分の低さと関連した。自己の捉え方を広げる予防的介入の可能性を示す。
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