ウェルビーイング研究に基づく家が関連する主観的幸福とその決定要因
HOME-RELATED SUBJECTIVE WELL-BEING BASED ON WELL-BEING STUDIES AND ITS DETERMINANTS
有馬 雄祐(2021)日本建築学会環境系論文集, 86(785), 680–691
OECDの主観的幸福の定義に基づき、家での満足・ポジティブ感情・ネガティブ感情・エウダイモニアの4領域を構築し、首都圏4,000人でその決定要因を分析した。
要旨根拠:抄録
ウェルビーイング研究では主観的幸福(SWB)が生活の質の指標として用いられるが、住環境の評価では従来「住宅満足度」という認知的評価のみが用いられてきた。本研究はOECDのSWBの定義(生活評価・感情・エウダイモニア=生きがいや自己実現などの深い幸福)に基づき、家に関わる主観的幸福(HOME-SWB)を「家の満足度」「家でのポジティブ感情」「家でのネガティブ感情」「家から得られるエウダイモニア」の4領域で構成した。首都圏の居住者4,000人を対象に、各領域の現状と決定要因を最小二乗回帰分析で調べた。その結果、HOME-SWBは人口統計的属性と密接に関連し、たとえば家の満足度と年齢の関係は生活満足度と同様のU字型であった。住まいの質を多面的な幸福の視点から評価する枠組みを提示した研究である。
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