抑うつ対処の自己効力感による抑うつ低減プロセス
The Process of Self-Efficacy for Reducing Depression is Mediated by Concentration on Distraction
及川 恵、山蔦 圭輔、坂本 真士(2013)パーソナリティ研究, 22(2), 185–188
抑うつに対処できるという自己効力感が、気晴らしへの集中を高めることで1か月後の抑うつを低減させることを示した。
要旨根拠:抄録
自己効力感(=自分はうまく対処できるという見込み)は抑うつの予防要因の一つとされているが、どのような過程で抑うつを減らすのかは明らかでなかった。本研究は、気晴らし(=嫌な気分から注意をそらす活動)への集中を媒介要因として想定し、参加者に1か月の間隔をあけて2回の質問紙調査を行った。分析の結果、抑うつ対処の自己効力感は気晴らしへの集中を高めることを通じて抑うつを低減していた。また、1回目の抑うつの高さは2回目の抑うつを高め、期間中の対人ストレスの多さは気晴らしへの集中を下げ、2回目の抑うつを高めていた。自己効力感を高め、気晴らしに集中できるよう支援することが抑うつ予防に役立つ可能性が示唆された。
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