ポジティブ心理学の重要性を支える「生と死の教育」研究の導入:哲学的信念・宗教的信仰・スピリチュアリティの統合モデル
Introducing the Study of Life and Death Education to Support the Importance of Positive Psychology: An Integrated Model of Philosophical Beliefs, Religious Faith, and Spirituality
Huy P Phan, B. Ngu, S. Chen et al.(2020)Frontiers in Psychology, 11, 580186
台湾の生命教育を手がかりに、哲学的省察・幸福の充実・霊的修養の統合が美徳を生み、ポジティブ心理学と重なるという概念モデルを提案した。
要旨根拠:抄録
台湾では「生命教育(=生と死をめぐる教育)」が重要教科とされ、仏教の教えや霊的な知恵など東洋的な考え方を取り入れて、充実した生の経験や幸福を育むことを目指している。本論文は著者らの教育実践と研究を踏まえた概念分析論文で、生命教育の3要素(生命の知恵・生命の実践・生命のケア)を整理した。そのうえで、哲学的省察、個人的ウェルビーイングの充実、霊的修養が収束した「霊的に啓発された自己(全体的自己)」が、人生への前向きな見通し、慈悲、赦しといった美徳や肯定的特性を生むと論じた。これらはポジティブ心理学が重視する特性と等価であり、死や悲嘆への向き合い方にも資するとする。生命教育とポジティブ心理学が相互に補い合うパラダイムでありうることを示唆している。
研究のつながり
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