介護の肯定的評価が家族介護者のQOL、生きがい感、介護継続意思に与える影響——続柄別の分析
[Impact of the positive appraisal of care on quality of life, purpose in life, and will to continue care among Japanese family caregivers of older adults: analysis by kinship type].
N. Yamamoto-Mitani, K. Ishigaki, Midori Kuniyoshi et al.(2002)Nihon Koshu Eisei Zasshi (Japanese Journal of Public Health)
家族介護者322人の分析で、介護の肯定的評価が夫・息子を除く多くの続柄で生きがい感と関連し、その影響が続柄により異なることを示した。
要旨根拠:抄録
本研究は、介護の肯定的評価(PAC=介護を通じて得られる充実感や成長などの前向きな受け止め)が、家族介護者の生活の質(QL)、生きがい感、在宅介護を続ける意思に与える影響を調べた。対象は、東京都、静岡県、三重県、沖縄県の21か所の訪問看護事業所を利用する高齢者の家族介護者322人である。夫・息子、妻、娘、嫁という続柄別に重回帰分析とロジスティック回帰分析を行った。その結果、肯定的評価は身体的QLとは関連せず、精神的QLとの関連は続柄によって異なっていた。生きがい感については、夫・息子以外のすべての続柄で肯定的評価と否定的評価の両方が関連していた。介護者の生きがい感や精神的QLを支え、在宅介護の継続を予測するうえで、続柄を考慮して肯定的評価を把握することが重要だと示唆している。
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