「賢い人は、持っていないものを嘆かず、持っているものを喜ぶ」
He is a wise man who does not grieve for the things which he has not, but rejoices for those which he has.
— エピクテトス 『断片』として伝わる
所有量ではなく評価の仕方が豊かさを決める
- 心理学では
- この言葉は、心理学でいう感謝傾向(日々の恵みに気づき、ありがたく感じやすい性質)と、出来事そのものより受け止め方が感情を左右するという認知的評価(物事をどう意味づけるか)の考え方を先取りしている。Larsen & McKibban(2008)は大学生を対象にした相関研究で、持ち物の多さとは別に、手元にあるものを大切に思う人ほど幸福感が高いことを示した。またEmmons & McCullough(2003)の実験では、毎週ありがたいことを書き出した人は、煩わしいことを書いた人より生活全体を肯定的に評価するようになった。一日の終わりに、すでにある恵みを三つ数える習慣が、心の豊かさを育てる。 参考:Larsen & McKibban(2008)「Is Happiness Having What You Want,…」 ↗/Emmons & McCullough(2003)「Counting blessings versus burdens:…」