幸せの名言集

アンネ・フランクの名言3選

ドイツ生まれのユダヤ人少女(1929-1945)

「薬を10錠飲むよりも、心から笑うほうがずっと効き目がある」

A good hearty laugh would help more than ten valerian pills.

— アンネ・フランク 『アンネの日記』1944年3月の記述

笑いは心身の良薬である

心理学では
アンネの言葉は、性格の強み「ユーモア」(物事の明るい面を見て笑いを生み出す力)の効用を言い当てている。Dunbarら(2012)は、仲間とコメディ映像を見て声を出して笑った人は、淡々としたドキュメンタリーを見た人に比べて痛みに耐える力が高まることを実験で示した。Ganderら(2013)のオンライン介入研究でも、その日にあった面白い出来事を三つ書き出す練習が幸福感を高めた。隠れ家という極限の日々で笑いを手放さなかった少女の実感は、これらの知見と重なる。一日の終わりに笑えたことを思い出し、誰かと分かち合う習慣が、心の常備薬になる。 参考:Dunbarら(2012)「Social laughter is correlated with…」 ↗/Ganderら(2013)「Strength-Based Positive Interventi…」
「与えることで貧しくなった人は、いまだかつて一人もいません」

No one has ever become poor by giving.

— アンネ・フランク 『アンネの日記』

与えることは損失ではない

心理学では
この名言は、向社会的行動(他者のためになる行い)が、与えた側の豊かさを損なうどころか増やすという見方と重なる。Dunnら(2008)の実験では、受け取ったお金を他者のために使うよう指示された人のほうが、自分のために使った人よりも、その日の終わりの幸福感が高かった。さらにMogilnerら(2012)の一連の実験では、他者の手助けに時間を使った人は、自分のために時間を使った人や思いがけず自由時間を得た人よりも、時間にゆとりがあると感じていた。与えることは、心の満足だけでなく「足りている」という実感も育てるのである。日々の小さな差し入れや短い手助けを意識して取り入れることが、自分自身の満たされた感覚につながる。 参考:Dunnら(2008)「Spending Money on Others Promotes …」/Mogilnerら(2012)「Giving Time Gives You Time」 ↗
「希望があるところに、人生もある」

Where there's hope, there's life.

— アンネ・フランク 『アンネの日記』

希望は生きる力そのものである

心理学では
この名言は、心理学でいう「希望」(目標に向かおうとする意志と、そこへ至る道筋を思い描く力)の働きを言い当てている。Snyderら(1991)は、希望をこの二つの要素からなる心の力として定義し、それを測る尺度を作った。その反対にあたる絶望感(将来に良いことは起こらないという見通し)について、Eversonら(1996)はフィンランドの中年男性を長期にわたって追跡した。その結果、絶望感の強い人ほど、その後の死亡や心筋梗塞・がんの発症が多いことを報告している。希望を持つことと生きることは、心と体の両面で深く結びついている。苦しいときこそ、小さな目標とそこへ向かう道筋を一つ書き出してみる。それが、明日へ踏み出す力を取り戻す助けになる。 参考:Snyderら(1991)「The will and the ways: Development…」/Eversonら(1996)「Hopelessness and Risk of Mortality…」 ↗

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