内発的動機づけ研究の展望
A CRITICAL REVIEW OF STUDIES ON INTRINSIC MOTIVATION
鹿毛 雅治(1994)教育心理学研究, 42(3), 345–359
内発的動機づけ研究の歴史的変遷を整理し、熟達志向と自律性を本質的要素とする定義を提案した。
要旨根拠:抄録
内発的動機づけは教育実践で最も重要な概念の一つだが、その概念はあいまいで、オリジン・ポーン(=自分が行動の主体か、他者に動かされる駒かという感覚)や統制の所在などの類似概念と区別しにくいと指摘されてきた。本論文は、内発的動機づけの概念化と研究の流れを歴史的に概観し、概念を明確にすることを目的とした展望論文である。研究の主な関心は、何が課題を面白くするのかという「認知的動機づけ」から、報酬や評価など対人的・評価的な要因が内発的動機づけを弱めたり高めたりする効果へと移ってきたことが示された。結論として、内発的動機づけは学習それ自体を目的として学習が行われる動機づけの状態と定義され、熟達志向と自律性がその本質的な構成要素であるとされた。日本の動機づけ研究の理論的な土台を整理した論文である。
関係メモ——この研究のその後
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