動機づけスタイルが課題への興味に及ぼす影響
Motivational Style and Interest in Tasks: Self-Determination Theory
岡田 涼、中谷 素之(2006)教育心理学研究, 54(1), 1–11
自己決定理論に基づき動機づけスタイルを4類型に分け、取り入れ・外的スタイルでは課題への興味が低いことを実験で示した。
要旨根拠:抄録
自己決定理論(=動機づけを、外から強いられたものから自分で価値を認めたものまでの連続体でとらえる理論)では複数の動機づけが想定されるが、それらを組み合わせた個人の動機づけスタイルという視点からの検討は少なかった。本研究は、動機づけスタイルによって課題への興味がどう異なるかを検討した。研究1では大学生の学習動機づけを測る質問紙を作成し、「高動機づけ」「自律」「取り入れ(=罪悪感や恥を避けるための動機づけ)・外的」「低動機づけ」の4スタイルを見いだした。研究2では、この理論であまり用いられてこなかった実験的手法を用い、統制的でない教示のもとで、取り入れ・外的スタイルは高動機づけスタイルより事後の課題への興味が低いことを示した。また高動機づけと取り入れ・外的スタイルは、低動機づけより課題中の不安・強制感が高かった。動機づけを多面的に捉える枠組みの有用性が示された。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤一覧外:Ryan & Deci (2000)の自己決定理論の動機づけ連続体に依拠している
- 後続・発展J097 岡田(2010)が動機づけ概念間の関連を、J083 岡田(2010)が学齢による構造変化を整理し、J055 西村(2013)が中学生の自律的学習動機づけと学業適応へ展開した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(日本 576本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。日本語論文は参照データが薄く、空欄でも引用していないとは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 3本
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.5926/jjep1953.54.1_1
- 無料で読めるか
- ○ ダイヤモンド(APC無しのOA誌) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.5926/jjep1953.54.1_1
文献表記(日本心理学会式)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 92.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- J-STAGE 40 ・ Crossref 7 ・ Semantic Scholar 16 ・ OpenAlex 10
- 年あたり被引用
- 1.9(J-STAGE)
- 主要100の選定
- 概念枠(B02 成長・自己実現・自己決定理論の上位1)
被引用数の取得日:J-STAGE・Crossref・Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと動機づけ面接『変わりなさい』ではなく『変わりたい自分』を引き出す対話法なんです
- 幸せに効くこと愛着スタイル(不安/回避)『見捨てられる不安』『近づくのが怖い』という癖は、変えられる傾向です
- 名言集動機善なりや、私心なかりしか稲盛和夫
- 名言集まっすぐであれ。まっすぐに立たされるのではなくマルクス・アウレリウス
- 発達マップ自己著述の判定(「自分で書いた目標」とは何か)5つの発達段階で比べた表・根本の定義(段階とは何か)
- 思想マップ悩み相談:やりたいことが分からない自分・まず読むなら 実存主義/ヒンドゥー(ギーター)/禅
- 禅語百選放下着「捨ててしまえ」。手に持っているもの、心に握りしめているものを、きっぱり手放せ。
- 調査・報告書第4期教育振興基本計画(「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」)2023〜2027年度の国の教育政策で「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を柱に掲げた計画。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →