山間地域に在住する高齢者の主観的幸福感と背景因子に関する研究
Happiness and Background Factors in Community-Dwelling Older Persons
川本 龍一、土井 貴明、山田 明弘、岡山 雅信、鶴岡 浩樹、佐藤 元美、梶井 英治(1999)日本老年医学会雑誌, 36(12), 861–867
山間地域の高齢者の主観的幸福感は、支援ネットワーク・健康・友人関係・経済状況が良いほど高いことを示した。
要旨根拠:抄録
高齢者の主観的幸福感(=本人が感じている幸せの度合い)を高める手がかりを得るため、その背景因子を明らかにする横断調査を行った研究である。山間地域に住む自記式回答が可能な高齢者2,379人に、視覚的アナログ尺度(=線上に印をつけて程度を答える方式)を用いたアンケートを実施し、分析可能な1,873人(平均72.7歳)を対象とした。主観的幸福感は、同居家族や配偶者がいる人、高血圧や脳卒中歴がない人、運動習慣がある人、仕事をしている人ほど高かった。重回帰分析では、手段的・情緒的支援ネットワーク、健康状況、記憶状況、友人関係、経済状況が独立して幸福感と正の関連を示し、抑うつが重いほど幸福感は低かった。高齢者の幸福感向上には、人とのつながりや健康、経済面の改善を含む多面的な支えが必要であることを示唆している。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤高齢者の主観的幸福感の測定はJ559 前田(1979)のモラール・スケールやJ563 古谷野(1989)の生活満足度尺度の系譜にある。同年のJ080 長田(1999)が後期高齢者の性差を扱っている
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(日本 576本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。日本語論文は参照データが薄く、空欄でも引用していないとは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.3143/geriatrics.36.861
- 無料で読めるか
- ○ ダイヤモンド(APC無しのOA誌) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.3143/geriatrics.36.861
文献表記(日本心理学会式)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 81 / 100 スコアとは
- 被引用数
- J-STAGE 23 ・ Crossref 26 ・ Semantic Scholar 34 ・ OpenAlex 32
- 年あたり被引用
- 0.8(J-STAGE)
- 主要100の選定
- 幸福感本体枠(A01/A02/A03/A12/B15の上位15)
被引用数の取得日:J-STAGE・Crossref・Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと主観的経済状況『いくら稼ぐか』より『どう感じているか』のほうが幸福との相関が強いんです
- 幸せに効くこと主観的年齢(若く感じる)実年齢より若く感じる人は、幸福度が高く抑うつも少ない傾向があります
- 調査・報告書地球幸福度指数(ハッピー・プラネット・インデックス)幸福感と寿命を、環境への負荷で割り、「地球にやさしく幸せに生きている国」を比べる指数。
- 名言集感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく松下幸之助
- 名言集幸せかどうかは、わかんない。でも、楽しいか楽しくないかで言ったら、楽しい甲本ヒロト
- 思想マップポジティブ心理学3.0幸せは個人の中だけにあるのではなく、文化・関係・制度・生態系という複雑なシステムのなかで立ち上がる——だから幸せの物差しも一つではない
- 発達マップ幸福度診断の運用5つの発達段階で比べた表・サーベイ・診断とWBC組織版の読み方
- 禅語百選吾唯足知私は、足りていることを知っている。欲望を追いかける前に、すでに満ちていることに気づく。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →