地域高齢者の主観的健康感の変化に影響を及ぼす心理・社会活動要因 5年間の追跡研究
Psycho-social activity factors associated with self-rated health among community-dwelling elderly people A five-year longitudinal study
山内 加奈子、斉藤 功、加藤 匡宏、谷川 武、小林 敏生(2015)日本公衆衛生雑誌, 62(9), 537–47
地域高齢者の5年追跡で、生活満足度が高い人ほど主観的健康感が低下しにくいことを示した。
要旨根拠:抄録
主観的健康感(=自分を健康だと感じる程度)は高齢者の予後を予測する指標であり、その低下に影響する心理・社会的要因を明らかにすることを目的とした。愛媛県東温市の65歳以上の高齢者に総合健康調査を行い、5年間追跡した3,358人を分析した。初回に健康と答えた人について、5年後に非健康となることと、生活満足度、活動能力、認知症傾向、うつ傾向との関連をロジスティック回帰分析で調べた。前期・後期高齢者とも、男女ともに初回の生活満足度が高いほど5年後に非健康となるオッズが有意に低かった。さらに前期高齢者の女性ではうつ傾向が、後期高齢者では日常生活の活動能力が関連していた。主観的健康感を保つには、生活満足度を高めることが重要であると示唆された。
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