コロナ禍での大学生におけるアタッチメントと孤独感や精神的健康との経時的な相互関係
Attachment, loneliness, and mental health of university students in Japan:
中尾 達馬(2021)心理学研究, 92(5), 390–396
コロナ禍の大学生では、愛着不安が3か月後の精神的健康を悪化させ、孤独感が3か月後の愛着回避を強めることを示した。
要旨根拠:抄録
新型コロナウイルス感染症によるキャンパス活動の制限は、大学生の人間関係や心の健康に影響したと考えられる。本研究は、アタッチメント(=親密な他者との心理的な絆のあり方)と孤独感・精神的健康の時間的な因果関係を、交差遅延効果モデルと同時効果モデルで検討した。大学生150名が2020年5月上旬と7月下旬〜8月上旬の3か月間隔で2回のウェブ調査に回答した。情報量規準から交差遅延効果モデルの方が適合し、愛着不安(=見捨てられることへの不安)は3か月後の精神的健康に負の影響を与えていた。また孤独感は3か月後の愛着回避(=他者と距離をとろうとする傾向)に正の影響を与えていた。危機状況で愛着が孤独や精神的健康に影響するのか、その逆なのかを明らかにした研究である。
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