大学新入運動部員をめぐるソーシャル・サポートの縦断的検討:バーナウト抑制に寄与するソーシャル・サポートの活用法
A longitudinal study of social support for varsity-athlete freshmen: Utilization of preventive effects against athlete burnout
土屋 裕睦、中込 四郎(1998)体育学研究, 42(5), 349–362
入部初期に支援的な環境がある大学新入部員ほどバーンアウト傾向が抑えられ、時期ごとに有効な支援が異なることを示した。
要旨根拠:抄録
運動部員のバーンアウト(=燃え尽き)を防ぐうえで、ソーシャル・サポート(=周囲からの情緒的・実際的な支え)をどう活用すべきかを探ることが目的であった。4つの部に所属する大学1年生76名に、競技者用ソーシャル・サポート尺度、バーンアウト尺度、心理的距離を図示するネットワーク・マップ、ストレスの自由記述を入部1週間後から6か月後まで計4回実施し、8名には面接も行った。新入部員は時期により「競技生活への戸惑い」「競技力向上への不安」「対人関係の複雑さ」という3種のストレスを経験し、ストレスとバーンアウト傾向はともに増加した。ただしサポートに恵まれた者はバーンアウト傾向が抑えられ、乏しい者は入部2か月以降に有意に高まり、活動開始時の支援的環境が特に重要であった。時期ごとに先輩からの道具的支援、仲間からの尊重・交友的支援、指導者からの指導的支援などが有効であり、新入生への教育的介入プログラムへの展開が提案された。
研究のつながり
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