留学経験
大学生の短期・長期の海外滞在(sojourn)経験
幸せへの効果の大きさ
(△推定) 人生満足の直接検証は本検索で未確認。前向き統制群デザイン(留学生N=527 vs 対照N=607)で留学は自己選択を超えて神経症傾向の低下・開放性/協調性の上昇をもたらす、からの推定
(推定) 神経症傾向低下からNA低減を推定。PA直接データなし
- ほかの幸福度指標
- Big Five変化(開放性↑協調性↑神経症傾向↓)。新しい国際的支援関係の獲得が効果を媒介
- なぜ効くのか
- 新環境への適応課題+新規の支援関係の形成→開放性・情緒安定性の発達
- 幸せの4因子
- やってみようありがとう やってみよう →ありがとう(新しい関係)
こうすると更に効く
前向き統制群デザイン(Zimmermann & Neyer, 2013)では、留学は自己選択を超えて神経症傾向の低下と開放性・協調性の上昇をもたらし、その効果は「新しい国際的な支援関係の獲得」が媒介していました。つまり効き目を上げる鍵は、留学先で人間関係を作ることです。同国出身者だけで固まらず、現地や他国の友人と支援し合う関係を作ることが性格発達につながります。期間の長短より、適応課題に向き合い、新しい関係を築く経験が重要なようです。帰国後も、その関係や「自分は新しい環境に適応できた」という経験を振り返ることが効果を定着させそうです。
気をつけること
確度はCで、根拠は幸福度そのものではなく性格変化の研究1本です。人生満足の直接検証は未確認で、記号は推定です。メタ分析はありません。留学中の適応ストレス(『留学生であること』行)は別で、本行は帰国後も含む経験の効果です。留学は経済的・時間的コストが大きく誰にでも向くわけではありませんし、留学中につらさが続くときは現地の相談窓口や専門家に相談してください。
最初の一歩
留学を考えている人は、「行く」より「向こうで誰と関係を作るか」を1つ具体的に考えてみてください。留学経験者は、当時できた関係に今週1回連絡を取ってみること。それが効果を保つ小さな一歩です。
主要な研究
- Do we become a different person when hitting the road? Personality development of sojourners(Zimmermann & Neyer, 2013, J Pers Soc Psychol)
メモ:幸福度そのものではなく性格変化の研究。留学中の適応ストレス(留学生であること、N498)と区別:本行は帰国後も含む『経験』の効果。メタ分析なし
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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