がん体験者のレジリエンスの概念分析
Concept Analysis of Resilience in Patients with Cancer Experiences
砂賀 道子、二渡 玉江(2011)北関東医学, 61(2), 135–143
がん体験者のレジリエンスを、肯定的変容と対処戦略を通じてwell-beingの獲得と適応に向かう動的プロセスと定義した。
要旨根拠:抄録
主に欧米で用いられているレジリエンス(=逆境から回復し適応していく力)という概念が、がん看護領域でどのように用いられているか、またその構成要素は何かを明らかにすることを目的とした研究である。Rodgersの概念分析アプローチ(=文献から概念の属性・先行要因・帰結を整理する方法)を参考に、収集した文献を質的に内容分析した。その結果、属性は「肯定的変容の促進」と「対処戦略」、先行因子は「がんに関連したストレッサー」「内なる強さ」「個人を取り巻く環境」であった。帰結として「肯定的な適応」「well-beingの獲得」「QOLの向上」「エンパワーメントを高める」が導かれた。以上から、がん体験者のレジリエンスを、自己認識と自己受容のもとで前向きな意味づけを行い、対処戦略を見出してがんを受容し、well-beingを獲得して適応に向かうダイナミックなプロセスと定義した。
研究のつながり
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