働く母親のワーク・ファミリー・コンフリクトと対処行動に関する研究――ウェルビーイングに着目して――
Work–Family Conflict and the Coping Behaviors of Working Mothers: Focusing on Well-Being
増田 裕子(2021)社会福祉学, 62(3) 1
働く母親がワーク・ファミリー・コンフリクトの中でウェルビーイングを高く保つ対処行動を、仕事領域と家族領域に分けて抽出した。
要旨根拠:抄録
働く母親のワーク・ファミリー・コンフリクト(WFC=仕事と家庭の役割がぶつかり合う葛藤)の時間的な推移を把握し、WFCが高いときと低いときにウェルビーイングを高く保つ対処行動を明らかにすることが目的である。WFCとウェルビーイングの推移をライフライン(=人生の浮き沈みを線で描く方法)で把握し、葛藤の高い時点について尺度による質問紙調査と面接調査を行った。ウェルビーイングの高い対処行動を抽出し、質的に分析した。仕事領域では「働き方改革の活用」「職場・上司・同僚の理解」「仕事をする自己を肯定」「就労の安定」が、家族領域では夫・家族・友人や保育所・自治体・病院への協力要請、「子どもの安定」「自身のプラスの変化に着目」などが抽出された。WFCの高低に応じて異なる対処行動と支援が必要であることが示唆された。
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