ヤングケアラーの生活満足感および主観的健康感:大阪府立高校の生徒を対象とした質問紙調査
Life satisfaction and subjective health status of young carers: A questionnaire survey conducted on Osaka prefectural high school students
宮川 雅充、濱島 淑恵(2021)日本公衆衛生雑誌, 68(3), 157–166
家族のケアを担う高校生は、ケアをしていない生徒に比べ生活に不満足な割合が高く、自覚症状による不健康感も強いことを示した。
要旨根拠:抄録
家族のケアを担う子ども(ヤングケアラー)は日本にも相当数いるとされるが、ケア役割が生活満足感や健康に与える影響の研究はほとんどない。大阪府立高校10校の生徒6,160名に質問紙調査を行い、欠損のない4,509名を分析した。幼いきょうだいのケアを担う群(1.0%)、障がいや疾病のある家族のケアを担う群(5.2%)、ケアをしていない対照群に分け、交絡因子を調整して比較した。生活への不満足のオッズ比(=起こりやすさの比)は対照群に比べそれぞれ2.742、1.546と有意に高かった。全体的な健康感に有意差はなかったが、各種自覚症状による不健康感は両ケア群で有意に高かった。ケア役割が過度になると、子どもの生活満足感や健康に悪影響が生じることが示唆される。
研究のつながり
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