ネガティブな感情表出の制御と友人関係の満足感および精神的健康との関係
RELATIONSHIP BETWEEN REGULATION OF NEGATIVE EMOTIONAL EXPRESSION, SATISFACTION OF FRIENDSHIP, AND MENTAL HEALTH
崔 京姫、新井 邦二郎(1998)教育心理学研究, 46(4), 432–441
ネガティブ感情の表出を抑える場面や動機によって、友人関係満足や自尊感情、抑うつとの関連が異なることを示した。
要旨根拠:抄録
ネガティブな感情表出の制御(RNEE=否定的な感情を表に出さないようにすること)と、友人関係の満足感や精神的健康との関係を検討した。RNEEを測る質問紙を作成し、友人関係満足感、自尊感情、抑うつとあわせて大学生311名に実施した。因子分析から、身体的・言語的に傷つけられた場面や友人の不幸・幸福の場面での向社会的動機、面子を守る自己防衛的動機の5因子が得られた。言語的に傷つけられた場面の向社会的抑制と自己防衛的抑制が高いと友人関係満足が低く、多くの因子が低い自尊感情と関連し、自己防衛的抑制は高い抑うつと関連した。感情を抑えることが必ずしも関係や心の健康に良いとは限らないことを示唆する。
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