大都市在住高齢者の精神的健康度の分布と関連要因の検討.要介護要支援認定群と非認定群との比較
Factors associated with mental health well-being of urban community-dwelling elders in Japan: Comparison between subjects with and without long-term care insurance certification
井藤 佳恵、稲垣 宏樹、岡村 毅、下門 顯太郎、粟田 主一(2012)日本老年医学会雑誌, 49(1), 82–89
都市在住高齢者の約3割がWHO-5で精神的健康度不良であり、小さいソーシャルサポート網などが関連することを示した。
要旨根拠:抄録
大都市に住む高齢者の精神的健康度の分布と、その関連要因を要介護認定の有無別に明らかにすることを目的とした。東京都の一区に住む65歳以上の高齢者3,905人に郵送調査を行い、日本語版WHO-5(=最近2週間の心の健やかさを測る5項目の尺度)に欠損のない1,954人を分析した。平均得点は15.61点で、13点未満の精神的健康度不良は29.5%であった。多重ロジスティック回帰分析の結果、認定群では小さいソーシャルサポート・ネットワーク、心疾患、日中の眠気が、非認定群では低い教育年数、小さいサポート・ネットワーク、不良な主観的健康感、日中の眠気、もの忘れの不安が精神的健康度不良と関連した。支えとなる人間関係の乏しさが共通のリスクであり、こうした人々への精神保健的支援が必要であると示唆している。
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