わが国における高齢障害者を介護する家族の介護負担に関する研究
A Study of Factors Influencing the Perception of Burden and Subjective Well-being in Japanese Family Caregivers of the Impaired Elderly
安田 肇、近藤 和泉、佐藤 能啓(2001)リハビリテーション医学, 38(6), 481–489
家族介護者の主観的幸福感には年齢、介護負担感、ペース配分型のコーピングが独立して関連することを示した。
要旨根拠:抄録
高齢障害者を介護する家族の介護負担感と主観的幸福感に影響する要因を、コーピング(=ストレスへの対処の仕方)に注目して検討した。家族介護者166名(女性157名、平均63.2歳)を対象に、岡林らのコーピング尺度、介護負担感、主観的幸福感などを調べた。まず検証的因子分析により、コーピング尺度の二次因子モデルの適合が良好で、構成概念妥当性が確認された。ロジスティック回帰分析の結果、介護負担感に独立して関連したのは被介護者の運動機能(FIM運動項目)と介護者の主観的健康状態であった。主観的幸福感に独立して関連したのは、介護者の年齢、介護負担感、ペース配分型コーピング(=無理をせず自分のペースで介護する対処)であった。介護者の幸福を支えるうえで対処の仕方の評価が重要であることが示唆される。
研究のつながり
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