男性スポーツ選手におけるバーンアウト傾向の深刻化とポジティブ感情の関係性
Relation of the Positive Affect in Coping with an Aggravating Burnout Tendency in Male Athletes
田中 輝海、水落 文夫(2013)スポーツ心理学研究, 40(1), 43–57
大学男子スポーツ選手ではポジティブ感情がバーンアウト傾向の深刻化を抑え、特にネガティブ感情が高い選手で効果が見られることを示した。
要旨根拠:抄録
ポジティブ感情とネガティブ感情は必ずしも対立せず、独立に存在しうるとされる。本研究は大学運動部に所属する男子選手456名を対象に、両感情が対立しないことを確認し、ポジティブ感情がバーンアウト(=燃え尽き)傾向の悪化とどう関係するかを検討した。感情は日本語版PANAS(=ポジティブ・ネガティブ感情を測る尺度)、バーンアウトは運動選手用バーンアウト尺度で測定し、感情の組み合わせで群分けして比較した。その結果、男子選手でもポジティブ感情とネガティブ感情は対立関係になく、ポジティブ感情はバーンアウト傾向を抑制する方向に働いていた。特に普段ネガティブ感情が高い選手で、競技への情緒的消耗感、達成感の低下、仲間とのコミュニケーション不足などに対するポジティブ感情の抑制効果が見られた。
研究のつながり
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