高齢者の心理的適応を支えるソーシャル・サポートの質:サポーターの種類とサポート交換の主観的互恵性
Quality of social support and psychological adjustment among the elderly: Patterns of exchanging social support in family-dominant and non-family-dominant elderly
飯田 亜紀(2000)健康心理学研究, 13(2), 29–40
高齢者ではサポート交換の互恵性が心理的適応を高め、特に手段的サポートで重要であり、家族中心のネットワークがより有効であることを示した。
要旨根拠:抄録
欧米では家族との互恵的な(=お互いに与え合う)サポート交換が高齢者の心理的適応を高めることが示されてきた。本研究は日本の高齢者を対象に、互恵性と心理的適応の関連、家族中心と非家族中心のネットワークの違い、手段的サポートと情緒的サポートのどちらで互恵性が重要かを検討した。65歳以上の69名に個別面接を行い、自尊感情、自己効力感、生活満足度、孤独感、抑うつで心理的適応を測定した。予想どおりサポート交換の互恵性は心理的適応に影響し、互恵性は情緒的サポートより手段的サポートで重要であった。予想に反し、家族中心のネットワークの方が心理的適応を高めるうえで有効であった。支え合いの「質」が高齢期の幸福を左右することが示唆される。
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