農村地域住民の幸福度に影響する地域的要因の質的調査による探査
Explorative Qualitative Study on Regional Factors Affecting Subjective Well-being of Rural Residents
田中 里奈、橋本 禅、星野 敏、清水 夏樹(2014)農村計画学会誌, 33(Special_Issue), 299–304
能登半島の農村住民21名への面接から、自然資本と時間の使い方が幸福度を高め、社会関係資本は両面に働くことを示した。
要旨根拠:抄録
地域の生活条件が住民の主観的幸福感にどう影響するかを捉えるには、農村の暮らしの特徴を踏まえた指標が必要である。本研究は能登半島北端の石川県珠洲市に住む21名に面接調査を行い、逐語記録をコーディングして幸福感に影響する地域的要因を探索した。その結果、自然資本(=自然環境の恵み)や時間の使い方に関わる要因は幸福感を高めていた。一方、社会関係資本(=人とのつながりや地域の関係)は幸福感に正と負の両方の影響を持ち、道路や施設などの物的資本は主に負の影響を持っていた。農村住民の幸福度を質問紙で調べる際には、農村生活の特徴を反映した地域的要因を加えるべきであると提案された。
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