“Visual Analogue Scale”による老年者の「主観的幸福度」の客観的評価: II
Evaluation of Subjective Happiness in the Elderly Using a Visual Analogue Scale of Happiness to Analyze the Effect of Life Style and Neurobehavioral Function on Subjective Happiness
松林 公蔵、木村 茂昭、岩崎 智子、濱田 富雄、奥宮 清人、藤沢 道子、竹内 克介、河本 昭子、小澤 利男(1992)日本老年医学会雑誌, 29(11), 817–822
後期高齢者の主観的幸福度はADLや認知機能よりも、経済状況・同居形態・家族関係などの社会的因子と強く関連することを示した。
要旨根拠:抄録
地域在住の後期高齢者313人を対象に、主観的幸福度に影響する因子を検討した。幸福度の指標には、線上に印をつけて程度を示すVisual Analogue Scale of Happiness(VAS-H)を用いた。アンケートによる日常生活動作(ADL)、情報関連の身体状況、社会的状況などをスコア化し、各種の認知・行動機能との関連を解析した。その結果、ADLや認知・行動機能と幸福度との関連は弱かった。幸福度と強く相関したのは社会的因子であり、特に経済状況、同居形態、家族関係、集団行動が有意に相関した。比較的元気な地域高齢者では、身近で具体的な生活状況が幸福度を左右すると考えられた。
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