未就学児をもつ父親における妻へのサポートと育児関与,主観的幸福感との関連
Relation between Support for Wife, Paternal Involvement, and Subjective Well-Being among Fathers of Preschoolers
下坂 剛、小塩 真司(2023)パーソナリティ研究, 32(2), 102–112
未就学児の父親では、3歳児をもつ場合に妻へのサポートが心理的ケアを介して父親自身の主観的幸福感を高めることを示した。
要旨根拠:抄録
父親の育児関与が父親自身の幸福にどう結びつくかは、子どもの年齢によって異なる可能性がある。本研究は、第1子が1歳・3歳・5歳の3群の父親を対象に、妻へのサポートが育児関与を介して主観的幸福感(=自分の人生や生活への主観的な満足や幸せの感じ方)を説明する程度を検討した。父親600人へのインターネット調査を行い、測定不変性(=尺度が群間で同じ意味で測れているか)を確認したうえで多母集団同時分析を実施した。妻へのサポートは「しつけ」「家事」への関与を予測したが、それらは主観的幸福感とは関連しなかった。一方、3歳児の父親では、妻へのサポートから「心理的ケア」、心理的ケアから主観的幸福感へのパスが他群より強かった。子どもの発達段階に応じて父親の関わり方は変化し、3歳頃の情緒的な関わりが父親の幸福を高めうることが示唆される。
研究のつながり
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