覚醒度の異なるポジティブ感情の対人会話場面における機能
The function of positive affect in a communication context: Satisfaction with conversation and hand movement
藤原 健、大坊 郁夫(2010)感情心理学研究, 17(3), 180–188
高覚醒のポジティブ感情は会話の満足を高め自己接触を減らすが、低覚醒のポジティブ感情は会話への失望を高めることを示した。
要旨根拠:抄録
ポジティブ感情は問題解決場面で柔軟性や創造性を高めることが知られているが、対人コミュニケーション場面での働きや、覚醒度による違いは検討されていなかった。本研究は、ポジティブ感情を高覚醒(=わくわくするような高揚した快)と低覚醒(=穏やかでくつろいだ快)の2種類に分けて検討した。実験参加者66名は会話課題の前に、高覚醒ポジティブ、低覚醒ポジティブ、中性のいずれかの感情を喚起する映像を視聴した。その結果、高覚醒ポジティブ感情を強く感じた人ほど会話に満足し、自分の体に触れる動作が少なかった。一方、低覚醒ポジティブ感情を強く感じた人ほど会話に失望していた。対人場面ではポジティブ感情を覚醒度で区別して捉える意義が示された。
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