向社会的行動と利他性:概念と定義のレビュー
Prosocial behavior and altruism: A review of concepts and definitions.
Stefan Pfattheicher, Y. A. Nielsen, Isabel Thielmann(2021)Current Opinion in Psychology, 44, 124–129
向社会的行動と利他性の定義の多様性を整理し、定義の明示と操作化の一致を研究者に求めた。
要旨根拠:抄録
向社会性(=他者のためになる行動をとる傾向)の研究は盛んだが、向社会的行動をどう定義するかについて研究者の間で合意がなく、定義自体が省かれることも多い。本レビューは、向社会的行動と関連概念である利他性の定義の幅を概観した。ほぼすべての定義に共通するのは、行為者以外の他者の福祉を高めることの強調であった。一方で、意図や動機を重視するか、コストと利益をどう扱うか、社会的文脈を考慮するかで定義は異なっていた。概念のあいまいさを改善するため、研究者は定義を明示し、定義に合った測定方法を用い、向社会的行動の多様性を認めるべきだと提言している。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W1517 Trivers(1971)の互恵的利他主義など進化的な利他性の概念を含め、定義の混乱を整理した
- 向社会性と幸福の関連を統合したW1096 Hui(2020)も、向社会性の定義の多様さが効果のばらつきを生むと論じている
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1016/j.copsyc.2021.08.021
- 無料で読めるか
- ○ ハイブリッド(購読誌のOA論文) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1016/j.copsyc.2021.08.021
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 42.5 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 365(うち影響引用 6)・ OpenAlex 405
- 年あたり被引用
- 60.8
- FWCI
- 11.0(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.5%
- 分野(OpenAlex)
- Experimental Behavioral Economics Studies
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 発達マップ利他活動5つの発達段階で比べた表・人生の歩み
- 幸せに効くこと向社会的行動/与える関係人を助けると自分も幸せになる。ただし『自発的で身近な助け』が効きます
- 幸せに効くこと共同性/作動性(Communion & Agency)「人のため」と「自分のため」はどちらも大事、どちらかに偏ると逆効果
- 名言集他人に善を尽くすとき、人は自分自身に最善を尽くしているベンジャミン・フランクリン
- 名言集他人のためにお金を使うことは、自分のために使うよりも幸福感を高めるエリザベス・ダン
- 発達マップWBC:利他力5つの発達段階で比べた表・幸福度診断(WBC)の分解
- 思想マップ功利主義快や苦を感じうる者すべて(人間以外の動物も含む)の快の総和が最大になる状態こそ、幸福であり善である
- 禅語百選喫茶去「まあ、お茶をお飲みなさい」。来る人を分け隔てなく、同じ一杯の茶で迎える心。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →