絶望感と頸動脈硬化の4年間の進行:クオピオ虚血性心疾患危険因子研究
Hopelessness and 4-year progression of carotid atherosclerosis. The Kuopio Ischemic Heart Disease Risk Factor Study.
S. Everson, G. Kaplan, Debbie E. Goldberg et al.(1997)Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology, 17(8), 1490–1495
強い絶望感を持つ中年男性ほど頸動脈硬化の進行が速く、希望の欠如が心血管の健康を損なうことを示した。
要旨根拠:抄録
希望の欠如、つまり「あきらめ」は心理的ウェルビーイングと身体的健康に悪影響を及ぼすと考えられ、絶望感は心血管疾患の発症や死亡の独立した予測因子であることが米国とフィンランドで示されていた。本研究は、フィンランド東部の中年男性942人を対象とするクオピオ研究で、ベースラインと4年後に頸動脈超音波検査を行い、絶望感と動脈硬化の進行の関係を検討した。絶望感の強い男性は、内膜中膜の厚さ(=血管壁の厚さで動脈硬化の指標)の増加が、低〜中程度の男性より速かった。この影響は初期の動脈硬化が進んでいる男性で最も大きく、両時点で絶望感が高い男性で進行が最大であった。従来の危険因子や服薬では関係の大部分を説明できず、慢性的な絶望感が特に有害である可能性が示された。
研究のつながり
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先行研究(この論文が引用している) 2本
- W0055 楽観主義、コーピング、健康:一般化された結果期待の評価とその含意 Scheier(1985) Health Psychology 主要400 被引用 7,045
- W0408 楽観性が心理的・身体的ウェルビーイングに及ぼす効果:理論的概観と実証的知見の更新 Scheier(1992) Cognitive Therapy and Research 主要400 被引用 1,972
後続研究(この論文を引用している) 1本
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- Optimism, Hope, and Well-being
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