160か国における相対的な食料不安、メンタルヘルス、ウェルビーイング
Relative food insecurity, mental health and wellbeing in 160 countries.
F. Elgar, W. Pickett, Timo-Kolja Pförtner et al.(2020)Social Science & Medicine (1967), 268, 113556
160か国のデータで、絶対的な食料不安を統制しても、周囲と比べた相対的な食料不安が心の不調と低い幸福に関連することを示した。
要旨根拠:抄録
食料不安(=十分な食料を安定して得られない状態)は様々なストレス関連の健康問題に関わり、精神疾患との関連は豊かな国ほど強いことが知られていた。著者らは、これは相対的剥奪(=周囲の人と比べた不利の程度)によるものと仮説を立てた。ギャラップ世界調査の160か国のデータとYitzhaki指数(相対的剥奪の指標)を用い、分析した。その結果、絶対的な食料不安、世帯所得、国の違いを統制しても、国や地域を基準とした相対的な食料不安は、精神的な症状の多さ、ポジティブなウェルビーイングの低さ、生活満足度の低さと関連していた。この関連は食料不安が少ない地域ほど強かった。物質的剥奪と不利な社会的比較が健康に及ぼす負の影響を示す結果である。
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