心理療法における美徳、フラリッシング、ポジティブ心理学:概観と研究展望
Virtue, flourishing, and positive psychology in psychotherapy: An overview and research prospectus.
Peter J. Jankowski, Steven J. Sandage, Chance A. Bell et al.(2020)Psychotherapy, 57(3), 291–309
ポジティブ心理学介入や美徳に基づく治療が症状軽減よりも幸福の促進で相対的な有効性を示すことを総説し、研究課題を提示した。
要旨根拠:抄録
心理療法の評価では、症状だけでなく幸福も重視すべきだという声が高まっている。症状と幸福は逆相関するが別の構成概念であり、異なる介入が必要かもしれない。本レビューは、ポジティブ心理学介入、美徳に基づく治療、幸福の促進を明示した心理療法の研究を概観し、「美徳の成長がフラリッシング(=症状がないだけでなく幸福が高い充実した状態)を育む」という美徳倫理の考え方を軸に整理した。これらの治療は幸福促進で相対的な有効性を示したが、症状軽減での優位性は結論が出なかった。変化の仕組みや調整要因はまだ特定されておらず、研究デザインの改善が必要である。症状軽減と幸福促進を統合した心理療法の発展を促している。
研究のつながり
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