うつ病の心理療法後の多発性硬化症患者における抑うつ症状、ベネフィット・ファインディング、楽観性、ポジティブ感情の関係
Relationships among depressive symptoms, benefit-finding, optimism, and positive affect in multiple sclerosis patients after psychotherapy for depression.
Stacey L. Hart, L. Vella, D. Mohr(2008)Health Psychology, 27(2), 230–238
多発性硬化症患者で、抑うつの改善が楽観性とポジティブ感情の増加を通じて病気からの恩恵の発見につながることを示した。
要旨根拠:抄録
多発性硬化症(MS)の患者には抑うつが多い一方、病気の経験から肯定的な意味を見いだすベネフィット・ファインディングもよく報告される。本研究は拡張形成理論と楽観性の期待価値モデルに基づき、抑うつの改善とベネフィット・ファインディングの関係をポジティブ感情と楽観性が媒介するかを検討した。2種類の電話心理療法を比較した無作為化試験に参加したMS患者127人を、治療前から治療後12か月まで5時点で測定し、多層ランダム効果モデルで分析した。抑うつの改善は時間とともにベネフィット・ファインディングの増加と関連し、その関係は楽観性とポジティブ感情の増加によって有意に媒介された。前向きさが意味の発見を促すことを示唆する。
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