音楽療法(臨床:うつ・不安)
訓練を受けた音楽療法士が音楽を治療的に用いる介入(うつ患者対象)
幸せへの効果の大きさ
(推定) QOLはSMD 0.32で有意でない(n=67、低質)。抑うつ大幅低減(SMD −0.85〜−0.98)からの推定
NA低減が主:通常治療への上乗せで臨床評価抑うつSMD −0.98[−1.69〜−0.27]・自己評価SMD −0.85(k=4、n=219)、不安も低減。PA直接測定は少ない
- ほかの幸福度指標
- 抑うつ(HAM-D/BDI)・不安・機能。QOLは有意差なし。有害事象の増加なし
- なぜ効くのか
- 音楽による情動喚起と報酬系(ドーパミン)賦活・呼吸/心拍の同調・治療関係の中での非言語的自己表現
- 幸せの4因子
- ありのままに ありのままに→情動表出・調整→幸福度
こうすると更に効く
行の根拠では、うつ診断者に通常治療へ音楽療法を加えると、抑うつがSMD −0.85〜−0.98と大幅に低減し、不安も減ります(Aalbers et al., 2017)。メカニズムは、音楽による情動喚起と報酬系の賦活、呼吸・心拍の同調、治療関係の中での非言語的自己表現です。効きやすいのは、言葉で感情を表すのが苦手な人、薬や心理療法だけでは手応えが薄い人です。受け方としては、訓練を受けた音楽療法士との能動的(演奏・即興)または受動的(聴取)なセッションで、通常治療の「上乗せ」として受けるのが根拠に沿った形です。有害事象の増加はないとされ、安全性は高いようです。
気をつけること
確度はAですが、うつ診断者を対象とした短期効果(k=9・n=421)で、中質エビデンスです。QOLへの効果は有意ではなく(n=67・低質)、記号は推定です。心理療法との比較は不確かで、音楽療法だけで治療を置き換える根拠はありません。受動的な音楽聴取(非臨床)とは区別され、本行は療法士による臨床介入です。抑うつが続くときは、音楽だけに頼らず専門家に相談してください。
最初の一歩
受けるなら、音楽療法士(学会の認定者など)が在籍する医療機関やデイケアを探し、主治医に相談してみてください。待っている間にできるのは、今日の気分に合う曲を1曲選んで、感情を言葉にしてみることです。
主要な研究
- Music therapy for depression(Aalbers et al., 2017, Cochrane Database Syst Rev)
メモ:うつ診断者対象(k=9、n=421)の短期効果。中質エビデンス。心理療法との比較は不確か。受動的な音楽聴取(非臨床)とは弁別:本行は療法士による臨床介入
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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