幸せの名言集

ベンジャミン・フランクリンの名言3選

米国の政治家・科学者・著述家(1706-1790)。建国の父の一人

「他人に善を尽くすとき、人は自分自身に最善を尽くしている」

When you are good to others, you are best to yourself.

— ベンジャミン・フランクリン 『貧しいリチャードの暦』

利他は最良の利己でもある

心理学では
この名言は、心理学でいう向社会的行動(他者のためになる行い)が、行う本人の幸福にも返ってくるという考え方と重なる。Dunnら(2008)は、渡したお金を自分のためか他者のために使うよう割り当てる実験を行い、他者のために使った人のほうがその日の幸福感が高まることを示した。またNelsonら(2016)は、6週間にわたって人への親切を続ける群と自分へのご褒美を続ける群などを比べ、親切を続けた群で心の充実度(フラリッシング)がより高まることを見いだした。ただし、Weinstein & Ryan(2010)が示すように、義務感からではなく自ら選んだ親切のほうが本人の満足につながりやすい。無理のない小さな親切を自分の意思で一つ選んで実行することが、自分を大切にすることにもつながる。 参考:Dunnら(2008)「Spending Money on Others Promotes …」/Nelsonら(2016)「Do unto others or treat yourself? …」/Weinstein & Ryan(2010)「When helping helps: Autonomous mot…」
「満足は貧しい者を富ませ、不満は富める者を貧しくする」

Content makes poor men rich; discontent makes rich men poor.

— ベンジャミン・フランクリン 『貧しいリチャードの暦』

豊かさの実感は所有量ではなく満足度で決まる

心理学では
この名言は、豊かさの実感が所得の多さそのものよりも、いまの暮らしと「欲求水準(これくらいは欲しいという心の中の基準)」との差によって左右されるという考え方に重なる。Stutzer(2004)はスイスの大規模な住民調査を分析し、実際の所得が同じでも、必要だと考える所得水準が高い人ほど生活満足度が低いことを示した。またLarsen & McKibban(2008)は大学生を対象とした調査で、欲しいものを持っていることに加えて、すでに持っているものを大切に思える人ほど幸福感が高いことを見いだした。収入を増やす努力と並行して、手元にあるものの価値をときどき数え直す習慣が、暮らしの豊かさの実感を支える。 参考:Stutzer(2004)「The role of income aspirations in …」 ↗/Larsen & McKibban(2008)「Is Happiness Having What You Want,…」 ↗
「人間の幸福は、めったに起こらない大きな幸運よりも、毎日起こる小さな便益から生まれる」

Human felicity is produced not so much by great pieces of good fortune that seldom happen, as by little advantages that occur every day.

— ベンジャミン・フランクリン 『フランクリン自伝』

幸福の主成分は日常の小さな良いことである

心理学では
この名言は、幸福を左右するのは感情の強さより頻度であるとする「頻度仮説」(心地よい気分をどれだけ多く味わうかが幸福感を決めるという考え)と重なる。Dienerら(1991)は日々の感情を記録した調査データを分析し、幸福感はポジティブ感情の強さよりも、それを感じる時間の割合と強く関連することを示した。Brickmanら(1978)も、宝くじの高額当選者は特別に幸福なわけではなく、日常のささやかな楽しみから喜びを得にくくなっていたことを報告した。大きな幸運を待つより、朝のコーヒーや短い散歩、同僚との雑談といった小さな心地よさを一日に散りばめることが、確かな幸福につながる。 参考:Dienerら(1991)「Happiness is the frequency, not th…」/Brickmanら(1978)「Lottery winners and accident victi…」

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