「他人に善を尽くすとき、人は自分自身に最善を尽くしている」
When you are good to others, you are best to yourself.
— ベンジャミン・フランクリン 『貧しいリチャードの暦』
利他は最良の利己でもある
- 心理学では
- この名言は、心理学でいう向社会的行動(他者のためになる行い)が、行う本人の幸福にも返ってくるという考え方と重なる。Dunnら(2008)は、渡したお金を自分のためか他者のために使うよう割り当てる実験を行い、他者のために使った人のほうがその日の幸福感が高まることを示した。またNelsonら(2016)は、6週間にわたって人への親切を続ける群と自分へのご褒美を続ける群などを比べ、親切を続けた群で心の充実度(フラリッシング)がより高まることを見いだした。ただし、Weinstein & Ryan(2010)が示すように、義務感からではなく自ら選んだ親切のほうが本人の満足につながりやすい。無理のない小さな親切を自分の意思で一つ選んで実行することが、自分を大切にすることにもつながる。 参考:Dunnら(2008)「Spending Money on Others Promotes …」/Nelsonら(2016)「Do unto others or treat yourself? …」/Weinstein & Ryan(2010)「When helping helps: Autonomous mot…」