世界の主要ウェルビーイング研究

世界の論文 ・ A07 適応・セットポイント・遺伝 ・ W0470
主要400 なんとかなる 実証

宝くじ当選者と事故の被害者——幸福は相対的か?

Lottery winners and accident victims: is happiness relative?

P. Brickman, D. Coates, R. Janoff-Bulman(1978)Journal of Personality and Social Psychology, 36(8), 917–927

ひとことで
宝くじ当選と幸福の適応

宝くじの高額当選者が対照群より幸福ではなく、日常の小さな喜びも減ることを示し、幸福の適応を裏づけた。

要旨根拠:抄録

適応水準理論(=人は新しい状況にすぐ慣れ、それが基準になるという理論)によれば、対比と慣れの働きにより、大金を得ても期待ほど幸福は高まらないと予想される。研究1では宝くじの高額当選者22人を、対照群22人、および以前に面接した事故による対麻痺の患者29人と比較した。予測どおり、当選者は対照群より幸福ではなく、日常的な出来事から得る喜びは有意に少なかった。研究2では、この結果が宝くじを買う人と買わない人の元々の違いや、面接で宝くじが意識されたかどうかによるものではないことが確かめられた。事故の被害者も対比効果を示したが、それは小さな喜びを高める形ではなく過去を理想化する形であり、現在の幸福には役立っていなかった。幸福の相対性と快楽への適応を示した古典的研究である。

関係メモ——この研究のその後

  • 後続・発展W0292 Diener(2006)がヘドニック・トレッドミル理論を修正し、W0532 Lucas(2003)とW0535 Lucas(2004)が出来事によってはセットポイント自体が変わることを示した
  • 反証・修正当選者22名という小標本の研究であり、一覧外:Gardner & Oswald(2007)やLindqvist et al.(2020)の大規模データでは、宝くじ当選は長期的に生活満足を高めると報告された
  • 統合(メタ分析)W0449 Luhmann(2011)が、出来事ごとに適応の程度が異なることをメタ分析で示した

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

この論文が出てくる研究の系譜

研究のつながり

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10.1037/0022-3514.36.8.917

文献表記(APA第7版)

Brickman, P., Coates, D., & Janoff-Bulman, R. (1978). Lottery winners and accident victims: is happiness relative? Journal of Personality and Social Psychology, 36(8), 917–927. https://doi.org/10.1037/0022-3514.36.8.917

影響力の指標

著名度スコア
71.4 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 2,198(うち影響引用 71)・ OpenAlex 1,502
年あたり被引用
44.9
FWCI
4.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 4.9%
分野(OpenAlex)
Leadership, Courage, and Heroism Studies
主要400の選定
専門家判断(古典・定番)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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