研究の系譜と論争 ・ 世界 ・ 系譜4
向社会的支出と幸福(再現研究の例)
Dunn, Aknin & Norton(2008)は他人のためにお金を使うと幸福が高まることを調査と実験で示し、Aknin et al.(2013)は136か国で同じ正の関連を報告した。その後、事前登録された大規模追試(Aknin et al., 2020)では効果は方向こそ同じだが当初より小さく、Dunn, Aknin & Norton(2014)のレビューでも「つながりを感じられる使い方」など条件が重要とされた。
効果は実在するが小さい、という理解が現在の標準である。
この系譜の論文(年順・4本)
- 2008W0465 他者のためにお金を使うと幸せになる Dunn(2008) Science 主要400 被引用 1,472 自分よりも他者のためにお金を使う方が幸福を高めることを、調査・縦断研究・無作為化実験で示した。
- 2013W0592 向社会的支出とウェルビーイング:心理的普遍性を示す比較文化的証拠 Aknin(2013) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 814 他者のためにお金を使うと幸せになる効果が、豊かな国でも貧しい国でも普遍的に見られることを示した。
- 2014W1227 向社会的支出と幸福 Dunn(2014) Current Directions in Psychological Science 主要400 被引用 305 他者のためにお金を使うと幸福が高まり、その効果は基本的心理欲求が満たされるときに生じやすいことを示した。
- 2020W1466 他者のためにお金を使うことは幸福を高めるか:登録追試報告 Aknin(2020) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 117 大規模な事前登録追試により、他者のためにお金を使うと幸福が高まる効果は再現されるが、その大きさは方法条件に依存することを示した。
系譜図でこの流れの論文だけが浮かび上がり、左から右へ年代順に並びます。
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