向社会的支出とウェルビーイング:心理的普遍性を示す比較文化的証拠
Prosocial spending and well-being: cross-cultural evidence for a psychological universal.
L. Aknin, C. Barrington-Leigh, E. W. Dunn et al.(2013)Journal of Personality and Social Psychology, 104(4), 635–652
他者のためにお金を使うと幸せになる効果が、豊かな国でも貧しい国でも普遍的に見られることを示した。
要旨根拠:抄録
本研究は、人間は世界中どこでも、自分の経済的資源を他者を助けるために使うこと(向社会的支出)から感情的な恩恵を得るという、心理的普遍性の可能性を初めて支持した。研究1では136か国の調査データを分析し、貧しい国でも豊かな国でも、向社会的支出がより大きな幸福と関連していた。研究2aと2bでは、豊かさの大きく異なるカナダ、ウガンダ、インドで実験を行い、過去の向社会的支出を思い出すことが幸福を因果的に高めることを示した。研究3ではカナダと南アフリカで、慈善のために品物を買うよう無作為に割り当てられた人は、同じ品物を自分のために買った人よりポジティブ感情が高く、社会的つながりを築く機会がなくても効果が見られた。他者を助ける喜びは人間の本性に深く根ざしている可能性が示唆される。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0465 Dunn(2008)の向社会的支出研究を136か国データと国際実験で拡張した
- 後続・発展W1227 Dunn(2014)が総説で知見を整理した
- 再現・検証一覧外:Aknin et al. (2020)の事前登録追試で効果は再現されたがより小さかった
- W1096 Hui(2020)とW0817 Curry(2018)が向社会的行動と幸福の関連は小さいが頑健であることを示した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 5本
- W0072 主観的幸福の尺度:信頼性と構成概念妥当性の予備的検証 Lyubomirsky(1999) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,087
- W0111 幸福の追求:持続的な変化の構造 Lyubomirsky(2005) Review of General Psychology 主要400 被引用 3,220
- W0465 他者のためにお金を使うと幸せになる Dunn(2008) Science 主要400 被引用 1,472
- W0482 お金は主観的幸福感を高めるか Diener(2002) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,464
- W1065 幸福と回想――時間的展望・感情・思考様式の役割 Strack(1985) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 681
後続研究(この論文を引用している) 8本
- W1082 幸せは円を描く:向社会的支出と幸福の間の正のフィードバックループの証拠 Aknin(2012) Journal of Happiness Studies 主要400 被引用 426
- W1096 親切の報酬?向社会性とウェルビーイングの関連に関するメタ分析 Hui(2020) Psychological bulletin 主要400 被引用 315
- W1227 向社会的支出と幸福 Dunn(2014) Current Directions in Psychological Science 主要400 被引用 305
- W0332 ソーシャルサポートの新しい見方:人間関係を通じた繁栄に関する理論的視点 Feeney(2014) Personality and Social Psychology Review 被引用 1,316
- W0817 喜んで助ける?親切な行為が行為者自身のウェルビーイングに及ぼす効果の系統的レビューとメタ分析 Curry(2018) Journal of Experimental Social Psychology 被引用 461
- W1049 善意の恩恵:基本的心理欲求、与える感覚、そして幸福感の向上 Martela(2016) Journal of Personality 被引用 378
- W1090 他者に尽くすか、自分にご褒美か?:向社会的行動と自己志向的行動が心理的フラリッシングに与える効果 Nelson(2016) Emotion 被引用 348
- W1342 美徳の新しい科学 Fowers(2020) Perspectives on Psychological Science 被引用 145
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1037/a0031578
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- DOI
- 10.1037/a0031578
文献表記(APA第7版)
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- 63 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 814(うち影響引用 60)・ OpenAlex 849
- 年あたり被引用
- 58.1
- FWCI
- 12.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 1.2%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 専門家判断(古典・定番)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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