虚弱高齢者の身体活動セルフ・エフィカシー尺度の開発
Development of a rating scale for self-efficacy of physical activity in frail elderly people
稲葉 康子、大渕 修一、岡 浩一朗、新井 武志、長澤 弘、柴 喜崇、小島 基永(2006)日本老年医学会雑誌, 43(6), 761–768
歩行・階段昇り・重量物挙上の3項目からなる虚弱高齢者向け身体活動セルフ・エフィカシー尺度を作成し、有用性を示した。
要旨根拠:抄録
介護予防事業の対象となる虚弱高齢者向けの身体活動セルフ・エフィカシー(=身体活動をうまく行えるという自信、自己効力感)尺度は存在しなかった。本研究は地域在住高齢者187名を対象に、「歩行」「階段昇り」「重量物挙上」の3項目からなる尺度を作成し、100名には再検査を行った。再検査信頼性とα係数は歩行、階段昇り、重量物挙上のいずれも十分な値を示し、信頼性が確認された。身体活動SEは歩行速度、膝伸展筋力、握力などの身体機能とすべて有意に相関し、因子分析では3因子が抽出された。男性は女性より全項目で高く、老研式活動能力指標の「手段的自立」「知的能動性」などとも関連したことから、身体機能やQOLの改善策にセルフ・エフィカシーを取り入れる必要性が示唆された。
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