ストレッチ・柔軟体操(高齢者)
筋を伸ばす低負荷の柔軟運動(高齢者向け)
幸せへの効果の大きさ
未検証(高齢者のストレッチ単独で人生満足を測った研究は未確認)
NA低減側:10分×週2回のストレッチで労働者の不安が低下(RCT、高齢者ではない);高齢者RCTは機能指標(歩行・柔軟性)が主で気分は未測定
- ほかの幸福度指標
- 高齢者:椅子立ち上がり・歩行機能・転倒関連指標の改善;運動RCTでは『ストレッチ群』が活動対照として用いられ、しばしば抑うつが小幅に改善
- なぜ効くのか
- 副交感神経優位化・筋緊張緩和による身体的快感と、低負荷ゆえの継続性
- 幸せの4因子
- やってみよう やってみよう
こうすると更に効く
ストレッチの良さは低負荷で続けやすいことと、筋の緊張がほぐれて副交感神経が優位になる身体的な快さにあります。労働者を対象にした10分×週2回のストレッチで不安が下がったという無作為化試験があり(Montero-Marín et al., 2013)、短時間・定期的という形が1つの目安になります。高齢者では歩行や立ち上がりの機能改善が主な根拠なので、『気分のため』というより『動ける身体を保つこと』が間接的に幸福につながる、と考えると自然です。呼吸をゆっくり合わせる、朝や入浴後など決まった時間に行う、と習慣になりやすいです。
気をつけること
高齢者を対象に気分や幸福度を主な結果としたストレッチ研究は未確認で、不安低下の根拠は高齢者ではない労働者のRCTです。運動研究ではストレッチ群が『比較のための対照』として使われ、その効果が小さいことが『しっかりした運動のほうが効く』根拠になっている点には注意が必要で、確度Cです。痛みを伴うほど伸ばす、反動をつけるなどは逆効果で、持病や関節の問題がある人は医療者に相談してから行ってください。気分の落ち込みが続くときはストレッチだけで対処せず専門家へ。
最初の一歩
今日、起きたときか入浴後に、首・肩・ふくらはぎを各20秒ずつゆっくり伸ばしてみてください。週2回・10分を目安に、カレンダーに印をつけると続けやすいです。
主要な研究
- Effectiveness of a stretching program on anxiety levels of workers in a logistic platform: a randomized controlled trial(Montero-Marín et al., 2013, Aten Primaria)
メモ:高齢者を対象に気分・WBを主要アウトカムとしたストレッチ研究は未確認。運動介入研究でストレッチ群が対照に使われ、効果が小さいことが『運動の優位』の根拠になっている点に注意。既収載『運動・ヨガ』の下位項目扱いが妥当
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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