老年期独居生活の抑うつ症状と主観的幸福感について
Depressed Mood and Subjective Sensation Well-being in the Elderly Living Alone on Oki Island in Shimane Prefecture
山下 一也、小林 祥泰、恒松 徳五郎(1992)日本老年医学会雑誌, 29(3), 179–184
離島の独居高齢者は配偶者と同居する高齢者に比べ、抑うつ傾向がやや強く、主観的幸福感が低いことを示した。
要旨根拠:抄録
高齢期の一人暮らしが、抑うつや主観的幸福感とどう関連するかを検討した研究である。島根県隠岐の知夫村に住む60歳以上の健常高齢者113名を、独居の33名と配偶者と二人暮らしの80名に分けて比較した。抑うつはZungの自己評価式抑うつ尺度、主観的幸福感はモラールスケール(=高齢者の生活への満足や前向きさを測る尺度)で測った。独居高齢者は抑うつ得点が有意に高く、モラールスケールの総得点は同居高齢者の方が有意に高かった。項目別には、独居高齢者で「寂しいと感じることがある」と答える割合が高い傾向がみられた。独居高齢者はやや抑うつ傾向にあり、人生への満足度も低いことが示唆された。
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